配信日:2006年08月22日
第167号
夏休みで1週間遅れのマツモト・ミネラルです。
蝉時雨の中、秋の虫の声が聞こえるようになってきました。
今月は私の誕生日月です。
毎年誕生日に、私の生き方、死に方についての考えを、メモ書きしています。
せっかちな性格なので、「ちょっと先を生き、ちょっと先に死ぬ」が基本です。
生まれてきたときは祝福されて生まれてきたので(多分)、死ぬときも祝福され
て死にたい。葬式はやるつもりはないのですが、死んで何日かたったら、私を肴
にした飲み会で、酔っぱらってホンネで肴にしてくれるとうれしいな。
そのためにどのように生きるかを今年も考えてみたいと思っています。
HPに「商品開発スパーキング」を連載していましたが、書いていて、情報のか
すを垂れ流しているような感じがしていました。
もっとおもしろいテーマを見つけて再チャレンジをしたいと考えています。
それまで中止です。すみません。
■『生き方の哲学』
★解 説
生き方の哲学こそもっとも根本的で重要。人間の本能は欲の塊。もっとも難
物は貪(欲望)・じん(怒り)・痴(不満)煩悩が人の一生を狂わせ、やがて
は人類をも破滅に追い込みかねない。「挫折も成功も試練。謙虚にしておごら
ず。傲慢さが企業や国家の危機を招く。」私の歴史観だと、あと20年は下り
坂を覚悟しなければならないが、随所で傲慢な発言が聞かれる。
仕事の結果=考え方×熱意×能力 考え方に間違えがあれば結果は元も子もな
い。日本は「富国有徳」平和国家の範を世界に示せ「人類は知恵の使い方を誤
り、間違った方向に歩み始めている。悪因が悪果となりあらわれたのが地球環
境の破壊。「科学技術の進歩に対して精神文化が追いつかない」「地球規模で
考えれば足を知る生き方を日本人が示すことが重要」「積善の家に余慶ありで、
善を積み、人間性を高める国民を育てる教育、富国有徳の国造りこそ急務。」
稲盛和夫さんに聞く 日経新聞2005.12.02
★ミネラル
有徳、美徳という考え方が、このごろちょっとわかるような気になってきま
した。「幸せ」とは宗教的、道徳的な感覚を身につけることではないか?
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■『目-手』
★解 説
人間のコミュニケーションには話したり聞いたりといった「口-耳」と、身
振りやしぐさなど「目-手」の2つの軸がある。「目-手」は、「口-耳」に
劣らず重要な役割を果たす。「他人とのコミュニケーションを豊にするために
も、自分の動きについて美意識を高めて欲しい。」
国立民族学博物館教授 野村雅一氏 読売新聞2006.01.06
★ミネラル
コミュニケーションとしての身体論、眼であいさつする、手で親近感を示す
「目-手」の動きは、「口-耳」より深いコミュニケーションを表現できるの
では。
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■『日本の知覚』
★解 説
日本の知覚の急激な近代化の一方で、日本に速度化されない身体性や土着性
も残存し続けた。そうした知覚の二重構造から、現実意識の多重なねじれ、空
無に対する鋭敏な感覚などの特性が生まれてきたのかもしれない。わび、さび
といった伝統的な美学、ハイテクなど現代社会にイメージではなく「速度」
「身体」といった普遍的概念で、日本文化の独特さが説明できる。
美術評論家 伊藤俊治氏 読売新聞2005.08.24
★ミネラル
グローバルに発信(求心かもしれません)している、ジャパン・クールの日
本の風土は魅力的では。若い人たちも共感を持ち、ヨーロッパ、アメリカだけ
でなく、アジアへも広がりを持っていることは注目。
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■『自然環境が人間に与える意味』
★解 説
美 はじめは、四季それぞれの自然の美と自由に驚き続けた。3?4年した
頃、自然の中に、何か「大きなもの」が働いていると感得した。そしてそれが
私の驚きの奥にある「意味」だと知った。その大きなものの働きに自分をゆだ
ねると、こころが平安になる。くつろぎ、気軽になる。自然の与える驚きと活
力は、時が(エゴ)や人間関係の執念を離れられない人には、「自然」はごく
少ししか恵みを与えないであろう。
詩人加島祥造氏 朝日新聞2004.07.25
★ミネラル
自分を無にする、消し去り自然と一体になることによって、新しい世界が現
れてくるのでは。今読んでいる「出現する未来」ピーター・センゲのU理論と
共通性があるのでは。おもしろい本ですよ。
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■『喜び』
★解 説
「喜び」
うんこが出た
はじめ固く
あとやわらかく快く
おまるにまたがり
僕は幸福だ 僕は起きて うんこが出きるのだ
ただただ うんこをすることに専念する
小説を筋を考えながら うんこをしない
新聞を読みながら うんこをしない
高見順詩集
★ミネラル
おおらかな自然の摂理をだいじにしたいですね。私は朝5時におきると同時
に便通がきます。朝5時のうんちは気持ちいいですよ。
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■『イノベーションのための7つの機会』
★解 説
3. ニーズの存在
プロセスニーズ、労働力ニーズ、知識ニーズ
ニーズの明確な理解、イノベーションに必要な知識、問題の解決策が仕事の
やり方に合っている。
4. 産業構造の変化
産業構造は安定的に見えるが、脆弱で、小さな力によって簡単に瞬時に解体
する。「我が社の事業はなになのかを問い続ける」変化に対して新しい位置
づけを考える。変化の兆候は、急速な成長、産業の規模が2倍になるときと
時を同じくして、それまでの市場の捉え方や市場への対応では不適切になる。
数字や報告は古くなった市場を反映している。いくつかの技術が合体したと
きも、産業構造の急激な変化が起きてくる。また仕事の仕方が急激に変わる
ときにも構造の変化が生じる。産業構造の変化を利用するイノベーションは、
その産業が1つ、あるいは少数の生産者や供給者によって支配されていると
き、効果は大きい。リーダー的な生産者は、必ずといって良いほど、市場の
なかでも成長しつつある分野の方を軽く見る。単純なものが成功する。複雑
であってはならない。
5.6.7は企業や産業の外部にあるもの
5.人口構造の変化
予測がもっとも容易である。しかもリードタイムまで明らか。
人口構造の変化は、驚くべき速さで起こるだけでなく、しばしば不可思議で
あって、説明がつかない。
6.認識の変化。すなわちものの身かた、感じ方、考え方の変化。
7.新しい知識の出現
これらの順位は信頼性と確実性の大きい順位である。
ドラッカー「イノベーションと企業家精神」ダイヤモンド社
★ミネラル
イノベーションの機会は、内部にあると同時に外部にもある。
「内部」のチャンスを発見するには、現象ではなく本質をみる努力を。
「外部」のチャンスを発見するには、好奇心と、謙虚さが必要なのではないか。
ぜひ本文を自分でお読みください。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
★マイカレンダー
私の夏休み
急に思い立って、10日、11日、12日、6月に1人で行った飛騨高山、白川
郷、郡上八幡の旅にカミさんと行って来ました。
高山の古い町並みと、白川郷の生活の知恵、郡上八幡の盆踊りを堪能してきまし
た。夏を訪ねていう感じの旅でした。
14日、15日、16日は事務所で、ビールを飲みながら日頃読めない本を読む。
「発想する会社」トム・ケリー&ジョナサン・リットマン(早川書房)
イノベーションのために、遊び、楽しむことのだいじさ。
特に組織としてイノベーションを起こすあり方の興味を感じました。
「性愛奥義」植島啓司(講談社現代新書) 日本の著名な宗教学者の「カーマ・
スートラ」の植島解説です。快と美の追究の本でおもしろかったです。
「日本経済イット革命」奥野卓司(岩波書店)
「オタク」的なるコトの社会的・文化的拡がりの結果としての「多元的マニアッ
ク」という社会現象が拡がっている。奥野節がおもしろい。
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■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第167号 (2006/8/22) (c) 1999 Japan Orientation
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