1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第168号

配信日:2006年09月05日

第168号
『社会的企業』『科学と美』『商社発町おこし』『日野啓三』『ダイレクトパートナー制度』


夏休み明け、本格起動のマツモト・ミネラルです。
8月31日(64歳の誕生日です)の朝日新聞夕刊に「楽しみ学ことはじめ-ボ
クササイズ」が掲載されていました。ボクシング好きの私にとっては興味刺激。
体を動かさなければと感じているのでチャレンジかな。
ちなみに、8月31日誕生日の新聞切り抜きは、
「経済教室-成長加速技術革新テコに」(日経新聞)「デザイン季評“トリ字”
若者に救世主?」(読売新聞)「歌は表現の場 小椋佳さんに聞く」(日経新聞)
「若者もはまるなぞり書き」(日経新聞)「さしすせそ 調味料花盛り家庭の
味支え続け」(朝日新聞)でした。
新聞とはいろいろな出会いがあります。

■『社会的企業』
★解  説
 英国の労働党政権が「ソーシャルエンタープライズ」(社会企業)と呼ばれ
る新しいタイプの事業体を。失業中の若者や障害者の雇用といった社会的な目
的を優先させつつ、事業としての成功も目指す。ロンドンを中心に若者らの教
育訓練事業を展開する「トレーニング・フォー・ライフ」が流行の先端を行く
レストラン「ホックストン・アプレンティス」を経営。国と自治体の財政支援
で旧公立小学校を職業訓練施設に改装。失業中の若者やホームレスを対象に半
年間、飲食業の訓練を重ね、数人を1階のレストランで雇い、他は飲食業の仕
事を紹介する。昨年1年間で170人の訓練を終了。多くは国認定の職業資格
をえて、8割が職に就いた。「フォースセクター」は精神を患う人たちを専門
に雇っている。高級ホテル、スコットランドのラグビー代表チーム専属のクリ
ーニング会社など4事業を展開。近く廃材リサイクルにも進出する。運営資金
の60?80%が事業収入。残りは国などの補助金。   朝日新聞2006.05.04

★ミネラル
 格差社会の拡大の中で、仕事を通じた自立サポートが重要です。
9月3日読売新聞の「人物語」で環境次官の炭谷茂さんの記事が載っていまし
た。「あいりん地区」のホームレスの就労を支援するNPOを、現場に入って
支援。
英国の「ソーシャルエンタープライズ」をあいりん地区でも実現する研究を進
めているそうです。仕事をすることが人間としての尊厳、自立では。
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■『科学と美』
★解  説
 過去の歴史では、自然における美の探求は、科学の最大の動機であった。
現在の科学では、美への意識は以前にもまして、深く有用性に関わっていて、
そこで新たな美学が必要とされる。こうした美のプラグマティズムは、人間環
境にとってのグローバルな有用性にまで視野を広めるなら、自然の美をとこと
ん追求する、かつてのロマン主義へと回帰していく可能性がある。例えば、資
源の乱用や散逸を防止し、循環性の高いシステムを構築していく研究が意義を
持つ。                       朝日新聞2001.12.21

★ミネラル
 環境と美の融合がどのように起こってくるのか、興味があります。古いこと
の美しさ、微生物による分解の美しさ、再生科学の美とは。
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■『商社発町おこし』
★解  説
 商社発町おこし 無農薬で30分間の低温殺菌牛乳、島根県の「木次牛乳」
が、葛飾区の酒店の宅配チラシ販売で、飛ぶように売れている。仕掛け人は、
伊藤忠商事。宅配サービスチェーン「ファミリーネットワークシステムズ」
(大阪市)伊藤忠は島根県以外に、岐阜、福井、宮城、三重県などと協定を結
び、自治体との共同ビジネスを拡げている。「地方には、あっと驚く、おもし
ろい技術や製品を持った企業が無数に埋もれている」
        (横山秀樹氏 伊藤忠開発戦略室長) 読売新聞2006.05.03

★ミネラル
 NB商品がおもしろくなくなっています。埋もれている商品、技術、ヒト、
環境を再発見し、クローズアップすることが重要です。地方の生活密着おもし
ろいモノ・コト・ヒトに注目。
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■『日野啓三』
★解  説
 マンハッタン島的機械文明のイメージが、未来を開く前向きの感覚を与えな
くなった。機械文明の成果で武装した力と、生命の魂の本能の知恵とエネルギ
ーとの角逐は、今後も何年も続いていくのでは。 
                           作家 日野啓三氏

★ミネラル
 私の好きな芥川賞作家 日野啓三さんの一言です。自然・人為的な環境に対
する警笛を鳴らしていました。お亡くなりになりましたが、死後も読み返した
い作家です。事務所から、講演の依頼の電話をしたとき、本人が電話に出たの
に日野は出かけていますと返答されたことがあったようです。
何かわかるような感じがします。
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■『ダイレクトパートナー制度』
★解  説 
「企業向けパソコンで日本HPの「ダイレクトパートナー制度」。NECなど
の基盤となっている日本特有の代理店販売と、デルが得意とするインターネッ
トなどを使った直販を折衷させた仕組み。具体的には、まずHPがインターネ
ットや紙媒体を通じてパソコンなどの価格を提示。その広告などを見て購入を
希望する企業は、情報機器で取引関係があり、かつHPのホームページからダ
イレクトパートナーとして認定された販売代理店約50社に注文すると、HP
からパソコンなどが5日後に直接顧客の元に届く。顧客から見ると面倒な価格
交渉が不要、割安で購入できる。また代理店経由で購入できるので、支払い条
件がネット直販より自由に設定でき、資金の融通がつきやすい。ダイレクトパ
ートナー制度で台数は2.3倍、パソコン販売全体の2割前後を占める。
「企業販売向け販売のビジネスを代理店経由のプッシュ型から、広告を活用し
た需要喚起型への転換で、きっちり利益がでるようになった。」(山下淳一コ
マーシャル統括本部長)しかしマージンは1/3程度で利幅が大きかった従来取
引と比べて魅力を感じない代理店もでてきている。
                        日経産業新聞2005.01.20

★ミネラル
 需要喚起型代理店制度では。企業と関係が薄い企業の参入方法としてはおも
しろいのでは。代理店制度、ダイレクトの方法に対して、第3の方法では。
今、気になるキーワードは、第3の視点です。
                 日本オリエンテーション 主宰 松本勝英

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★マイカレンダー 8月17日(木)?9月3日(日)
17日(木)社内教育打ち合わせ。成熟化している日本で、学びのモチベーシ
ョンをどう高めるかが課題では。
18日(金)健康とテーマにメール発信をしている「スポルツ」の取材。健康
商品成功のポイントを。持論のハミガキに学ぶ、化粧品に学ぶ、カッコいい健
康、健美爽、日常化、健康貯金などいろいろ。午後、コンサルテイング ニッ
チをビッグにするための「ビッグニッチ」について

21日(月)コンサルティング テーマ商品の「想い開発」「切り口開発」
22日(火)企業2社来社。仕事・学び・遊びの一体化。これからの仕事のス
タイルについて、と開発スピードを高めるには。キーワードバンク・コンセプ
トバンクについて。
23日(水)24日(木)「商品開発プログラムのたて方<30+6>時間」セミナー
商品コンセプト開発とそのテストについて。夜、参加者懇親会。
いろいろ話をしていると触発されます。

25日(金)10時?17時まで社内研修。商品コンセプト開発「学ぶ」。次
回は「身につける」。学んでも身に付かないをどう解決するか。
29日(火)ひさかたぶりに大好きな「小菊」へ。企業の人と飲む。
うまい魚とおもしろい話で満足。

30日(水)松山へ出張。社内研修 レクチャー&次世代商品についてのディ
スカス。夜企業の人と、松山で会食。うまいですね、松山の魚は。
31日(木)64歳の誕生日。日本オリエンテーションで仕事をしていた人が
来社。数年ぶりでしたが、強くなった気がしました。
ゲーム開発の人とおもしろい話。バーチャル化の中での身体感の回復が重要で
は。夜、ベトナムへ「行こうよ」打ち合わせ。ハノイ、フエ、ホイアン、ホー
チミンへ行くように計画を。

1日(金)クライアントと、消費者の生の声をテキストマイニングで分析する
「生活ナレッジ」の分析。おもしろい発見多数。夜は部長、役員の方々と
「5人会」。次回は「5人会-落語を楽しむ」を企画したいと考えています。

少しバテ気味で、土日映画をみる、が2週間休憩。


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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第168号 (2006/9/5) (c) 1999 Japan Orientation
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