1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第190号

配信日:2007年07月03日

第190号
『ロボットが消費を』『想いを作る』『ヨーロッパのモノ作り』『クオリティ・オブ・ラブ』『ヒルトン学校』


21日(木)から24日(日)まで、韓国のマーケティングコンサルタント、大学の先生
の案内で百済、新羅を訪ねてきました。華厳時、松廣寺、禅僧の寺仙岩寺、城郭都市な
ど強行軍でしたが、百済のやさしいお寺、ちょっと強さのある新羅のお寺、両脇が反っ
ている伝統的な民家。
アジアの歴史と魅力、美しさを感じてきました。
鮎のフエ(刺身)、モズクガニのチゲ、が抜群の味でした。 

■『ロボットが消費を』
★解  説
 人間、ペットの次にロボットが魅力的ターゲットに。
メーカーはあらかじめロボットが消費を好むように設計する。例えばメーカー
の情報や知識、製品をネット経由で仕入れるようになっていれば企業の売上が
増大するという戦略が展開できる。ロボットに関する新しい技術、ソフトが出
きれば人間が学校や講習会にいくように、バージョンアップ費用を消費する。
またコンピューターウイルスが発生すれば、人間が病院にいくようにウイルス
除去費用がかかり、故障すれば修理費を支払わなければならない。ロボットに
よってバーチャルな年齢構成が若返るかも。
           富山大学教授 清家彰敏  日経産業新聞2002.06.06

★ミネラル
 ロボットがこれからの魅力ターゲットなのだ。おもしろい発想です。
自動車も、コピーマシンも同じようにターゲットと考えるとおもしろい。
新たな人間以外のターゲットを発見してみましょう。
 ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『想いを作る』
★解  説
 才能より情熱(パッション)。
「少し好き」な程度ではだめで、『すごく好き』。『すごくだいじ』。
すごく『だいじ』に食べてもらう、使ってもらう商品の開発を。

★ミネラル
 東大の院生が事務所に来たことがあります。将来はロジスティックの仕事を
したいと述べていました。
私の問いは「ロジスティックを愛している」でした。
だいじに創って、だいじに使ってもらって、だいじに捨ててもらえる商品を
開発したいですね。
 ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『ヨーロッパのモノ作り』
★解  説
 時計は道具としての「完成度」と嗜好品としての「艶」の両方を求められて
おり、どちらかに偏りすぎても客の満足は得られません。そして、結果として
ビシネスをエンジョイできないことになります。
ヨーロッパのモノ作り(スーパーブランドに限らず)には、日本と違って大人
を相手にモノを磨き上げてきた歴史がありますが、日本のモノ作りは常に
「something new」を最大の価値に置くことで需要を喚起し、
「若者」と呼ばれるお金を持たない人種を相手にしてきました。
その結果として、技術を背景にこれだけ大量生産してきた割には、大人の鑑賞
に堪えうるモノが少ないのが現実です。
私は今の仕事をしながら、いつもそのことに思いをめぐらせ、「日本の大人」
に向けた商品とはどうあるべきかを考えています。
              ある日本の時計メーカーの商品企画者の「想い」

★ミネラル
 完成度の高い商品を作るシステム作りが必要です。職人の技をどう活かすか
も大事なポイントでは。
 ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『クオリティ・オブ・ラブ』
★解  説
 趣味や娯楽をどんなに充実させても得られない喜び、それは好きな人と一緒
に共有する時間の大切さ。高齢社会の性と孤独。40歳からの恋愛講座。
                  「論座」7月号 朝日新聞2003.06.04

★ミネラル
 幸せとは、好きな人たちといることです。
 ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
     
■『ヒルトン学校』
★解  説 
 ある時、ハンデル(4代目総支配人)が副総支配人の山口や、料理支配人の
田中に「日本人がいちばん好きな昼食メニューは何か」とたずねた。「ラーメンや
そばです」「なぜそれがコーヒーショップにないのか」「カレーライスやスパゲッティ
がありますから」。
そこで語気を強めて「なぜ好きなものが出せないのか」その一言から一流ホテ
ルでは珍しいラーメン(パーコー麺)が登場した。
                          日経新聞2004.05.03

★ミネラル
 消費者のニーズは、企業にとっての不便、プライドなどによってつぶされて
しまいます。ヒルトン発想はすごいですね。
               
                 日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
・・‥‥……………‥・・‥……………‥‥‥・・・‥………………‥・・
★マイカレンダー 6月19日(火)?6月29日(金)
 20日(水)新しいカウンセリングがスタート。テーマ開発のための軸づくり。
21日(木)ソウルへ。1人で市場に行って、韓国の肉の腸詰めソンデとマッ
カリで一杯。ちょっと行って、ナマコとホヤで眞路を一杯。満足。夕方韓国の
コンサルタント、大学の先生とマーケティングの打ち合わせ。
22日(金)朝5時起きで百済、新羅の旅へ出発。24日(日)渋滞の中を飛
行機に飛び乗り10過ぎに羽田へ。
25日(月)朝から社内セミナー最終回。次回もやりましょうとの話で、継続
することが重要と認識。いいことです。継続が力になります。
26日(火)コンサルティング。テーマ開発のスパイラルな発展システムの提
案。新しいジェネレーターになれば。
27日(水)28日(木)「商品開発プログラムのたて方」セミナーの最終日。
27日には参加者有志23人で懇親会。飲酒体力が低下していることを実感。
29日(金)コンセプト開発教育8回目。具体的に2テーマを決め手コンセプ
ト開発。いろいろな話が実践的に出来たのでは。
30日(土)健康診断。結果が気になります。午後は、PCのシステム変更。

・■■■………………………………………………………………………‥‥・・
 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第190号 (2007/7/3) (c) 1999 Japan Orientation
・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル