1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・ヒントビット」

商品開発15のヒント!(12/08)

配信日:2009年12月08日

「商品開発・ヒントビット」第19号

1.成熟市場のキーワードは他

商品開発・マーケティングのための「小さな・小さなヒント=ヒントビット」です。

皆さんのヒントビットの投稿、コメント歓迎です。

1.成熟市場のキーワードは
「内向き」への視点です。「外向き」視点は成長市場の概念です。

2.「内向き」へは
「外見」より「内見」。車でいえば外形デザインではなく、内装デザインです。

3.「内向き」へは
過去志向です。懐かしさ、過去歴がテーマです。成長の時代の「外向き」未来志向です。過去博、過去歴がポイントです。

4.「内向き」へは
外見のカッコよさより、内面の心、やさしさが重視されます。詩の時代かもしれません。マーケッターは詩人であれ。

5.成熟の時代は
強くたくましいという男性原理ではなく、女性原理です。やさしく包み込む巣の感覚です。温和化は切り口としては面白いのでは。

6. 成熟の時代は
個の時代です。国家、みんなを考える時代ではなく、「私」の時代です。
I LOVE MEの時代です。

7.野菜の時代の次
成長の時代は「肉食」の時代でした。成熟の時代は「野菜食」の時代です。

8.成熟時代の健康
「体力」重視から「体調」重視です。養生という概念を“いま化”すると新しい健康訴求が生まれるのでは。

9.成熟時代の感性
村上春樹の世界です。司馬遼太郎は成長の時代です。NHK大河ドラマ『坂の上の雲』はどう受け取られるのか注目。

10.成熟時代のSFは
「宇宙」へは成長の時代のSFテーマです。成熟時代のテーマは「体内」。ウイルスがテーマです。

11.成熟化の後は「豊熟」か
成熟の後は「豊熟」では。アンチエイジングで「豊かな」大人ライフ。どんなポスト成熟が来るのか興味があります。

12.成熟化社会は市民消費社会
成熟化の時代は、市民消費社会です。消費は市民生活にとって良いか、が影響します。社会の支持と満足が重要になります。

13.成熟化のマーケティング
成長産業では自ら未来を創る姿勢。成熟産業では(医薬品など)的を絞って重点分野に、特にコストと品質が意味を持つ分野でリーダーの地位を(柔軟性と変化のための経営)。
衰退産業はシェアの奪い合いよりコスト削減と品質向上のための体系的努力を。

14.成熟化では定番新価値を
市場が成熟化する中で、定番商品をリニューアルし続けることで消費者を飽きさせない「定番新価値」の創造が必要。

15. 成熟の後に
炭酸ガス問題が消費の自由を抑制する。炭酸ガスを多く出すから「肉」は食べない。「公」が「私」の上位概念になるのでは。

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