1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・ヒントビット」

新商品開発15のヒント!(2/12)

配信日:2019年2月12日

「新商品開発・ヒントビット」第220号

・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
100○◆    マツモト・新商品開発ヒントビット
■220○   発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
30▼001        毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・

2019年2月12日(火)
 偶然 「最も偉大な発明家は誰か。それは『偶然』である。」
マーク・トウェイン(米国の作家、小説家 / 1835〜1910。
偶然とは、何の因果関係もなく、予期しないことが起こること。
偶然に気づき、偶然をアイディアに、そして実行が、偶然を生かすためには必要。
「失敗は必然、成功は偶然」という言葉がある、偶然の出会いをチャンスにつなげよう。
偶然大好き。

【伝言】
第149回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー2019年2月14日スタートです。ゲスト講師の参加でより充実。
35年、企業から支えられてきました。感謝です。
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー。
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです。
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです。
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです。

◆『わくわく触発の場』感動、驚き、わくわくの商品を開発しよう。
松本勝英(日本オリエンテーション)と忽那公範(元花王)の共催
わくわくしながら触発し、商品開発、マーケティングのアイディアを得る『場』です。初めての方も、半歩足を前に出してご参加ください、歓迎です。

今回のテーマは
『商品開発を極める』
なぜ成功するのか、なぜ失敗するのか。
商品開発を、掘り下げて、掘り下げて、掘り下げる。

日時;2月25日(月) 19時から21時
場所;喫茶室ルノアール 新橋汐留駅前店 会議室(2F)
https://www.ginza-renoir.co.jp/shopsearch/shops/view/18
参加費;1,500円前後実費(会場費、飲み物)
*申し込みは、2月22日(金)まで、日本オリエンテーションへご連絡下さい。
office_j@jorien.com

★商品開発ヒントビット第220号

1.企業の安定のための3つの軸
@ROE(自己資本利益率)資本効率向上のX軸
Aイノベーション創出のY軸
BCO2(二酸化炭素)削減など環境保全・社会貢献のZ軸
三菱ケミカルホールディングス会長 小林喜光
@ABの順序か、BA@の順序か、どちらが利益を生み出すかな?

2.ネットフリックスは
「もし効率性を大事にするならば、製造業のように社内に多くのルールと手順が必要だ。柔軟性と改革を大事にするのならば、社員には自由と責任を与えるのがよい。だからこそネットフリックスは20年の間ずっと変わり続けることができた」
ネットフリックスCEO リード・ヘイスティングス氏
自由と責任が変化を生み出す、なかなか日本の企業ではできていない。

3.欧州の太陽蓄電池、「電力シェアリング」
蓄電池にたまった余剰電力を融通し合う「電力シェアリング」というサービスが広がっている。蓄電池大手の独ゾンネンのサービスでは一定の金額を払って会員になると、送電線で他の家庭の蓄電池にたまった余剰電力を安価に購入できる。
電力を売る家庭は、電力会社を通さない分、高く販売できるという。ドイツのほか、オーストリアやスイスなどに広がっている。
太陽電池を普及させる仕組みが大事。

4.(消費を斬る)1万円名曲CD、異例の3万セット
主な購入層は、青春時代に収録曲を愛聴した50代。定年の延長が議論され、まだまだ職場での活躍を求められるなか、"人生の応援歌"を求めているようだ。
中高年の応援団商品もチャンスでは。日経MJ 2018.11.11
中高年応援団商品の開発は面白い。未来志向ではなく過去思考が一つのテーマ。
懐かしさは幸せに繋がる。

5.クロスワードパズル
ニューヨーク・タイムズが大きな収入源として力を入れるのが、デジタル「クロスワードパズル」だ。現在40万人が利用する。月額約7ドルで使い放題の購読型が基本だ。趣味市場の開拓はデジタル化でもっと広がるのでは。

6.めんどうくさい
テクノロジーが何でもしてくれる時代だからこそ、めんどうくささが逆にいいのでは?
楽しい・めんどうくさいを切り口にして見たら面白いのでは。

7.「マトリックス」「インセプション」
SFの名画「マトリックス」「インセプション」を見直してみたい、これからの社会が見えてくるのでは。見た人ももう一度見直してみると発見があるのでは。

8.ドキュメント「72 hours」NHK
人生いろいろが72時間に濃縮されていて、いろいろの人たちの人生を想像してしまい面白い。イマジネーションを刺激する。私の大好きな番組です。

9.二つの追求
「なぜなぜなぜ」の追求と、「それは何のために」の追求が新しいニーズを発見するチャンスになる。

10.小売り、東南ア配車2強に接近
イオン、ゴジェックと提携、英テスコはグラブと提携。通販で成長狙う。
大都市では道路渋滞が深刻で、2強が手掛ける二輪宅配のニーズは大きい。
通販と二輪宅配でダイレクトのルートができないか。

11.フェイスブックは
テック企業か社会企業か。ザッカーバーグ氏は「我々が政府に期待するのは犯罪を完全に無くすのではなく減らすことだ。フェイスブックの仕事もSNSの不正利用を少なくすることにある」と説明。そのため人と人工知能(AI)を駆使して不正投稿の摘発ミスを「今の10分の1から100分の1に減らす」とした。
フェイスブックは社会企業としてのインフラになれるか。

12.アジェンダシェイプ
これからはアジェンダシェイプ、すなわち自ら問題を設定できる人じゃないと、ビジネスはつくれない。ビジネスは問題の設定と解決。昭和は不満、不便、不安だらけで、問題を設定する必要がなかった。トップが宿題を出し、それをミドルが解決していく構造だった。しかし問題が外から与えられない豊かな時代は違う。問題を解決する人こそ余ってしまう。
どう効率的に解決するかのHOWから、何を解決するかのWHATへシフトしなければ。

13.ジェンダード・イノベーション
科学や技術そのものを、ジェンダーの視点を入れることによってより良いものにしていく。そのために、研究には必ず「男女差分析」を入れるようにする。
それはオスとメスで別々にデータを取ることだったり、技術開発の現場でユーザーを男性と決めつけていた慣習を改めることだったり、さまざまだ。有用な男女差分析の方法を開発し、多くの研究者や技術者に提供していくのが、ジェンダード・イノベーションプロジェクトの目標。

14.エディソンの思考法
アイディアのテーマを同時にたくさん持つ、各々のテーマから生まれた異質なアイディアを組み合わせる。 5つのアイディアテーマをみんなで話し合うのも面白いのでは。

15.リーダーの再定義
「年長者に向かって反論できる心理的な抵抗の度合い」についてオランダの心理学者が「権力格差指標」をつくった。この指標とイノベーションには相関関係があると思う。日本は欧米に比べ権力格差指標が高く、イノベーションランキングは低い。リーダーは権力で支配するタイプではなく、地位と関係なく、他者に奉仕するサーバントリーダーが求められる。日本経済新聞2018.11.14

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