1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第61号

配信日:2002年04月01日

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・・‥‥……… by Japan Orientation 等幅フォント推奨 …………‥‥・・
             http://www.jorien.com

  毎週月曜日に1から2時間、時間をかけて事務所のみんなで前の週でお
 もしろかった経験、いろいろな情報について話をしています。
  11日の月曜日は私のインラインスケートの体験の話し、文化、体の浄
 化として若い人に座禅が流行ってきた話し。パリ・コレの傾向として先行
 き不透明感から、デザイナーが自分の原点を見直し、そこに新たな意義を
 見つめ直しているという新聞記事。マーサ・スチュワートの話し(BSの
 ビデオを見直してみました)、生活インプルーブメントテーマが大事では
 とみんなで実感。「エコエティカ」(環境倫理学)を提唱している今道友
 信さんに注目。雑誌「うちそと」でフィンランドのデザイン特集、注目。
 東京中心のスーパー「オオゼキ」9%増益も注目。いろいろいろいろ話が
 でます。みなさんも一度参加してみませんか。
  14日FOODEXへ久しぶりに行ってみました。いろいろな商品が出
 展されていましたが昔のようなインパクトがなくなっていました。私の目
 が曇っているのかな。
  15日は大阪で仕事、その帰り「花ひろうず」という私の好きなおでん
 屋で、関東炊きをタップリ食べました。出張に行ったら楽しみがなければ。
  22,23日も三島に出張、帰りに鰻に満足。
  24日の日曜日は私の好きな劇団「新宿梁山泊」の芝居を見に行きまし
 た。唐十郎の初期の作品「愛の乞食」「アリババ」で、いまでも生き生き
 していてインパクトを感じました。
 26,27日は「商品開発プログラムのたて方セミナー」の最終日で、
 受講者の有志が日本オリエンテーションに遊びに来られ番外編懇談会を実
 施。インフォーマルな話はおもしろいです。
 28日は映画のプロデュースをしている人と弘兼憲史シネマ劇場、黄昏
 流星群「星のレストラン」「同窓会星団」のマーケティングについてディ
 スカッション。これからは魅力的な大人ライフの提案が重要だと意見が一
 致。弘兼憲史シネマ劇場とタイアップして『大人ライフの提案企画』をつ
 くろう。興味ある方はご連絡を。分野が違うと新しい発想が刺激されてお
 もしろい。この2週間は調査データーの分析から次への展開プランを考え
 ることが多かったので,いろいろな出会いが楽しく息抜きに役立ちました。       
               日本オリエンテーション 主宰 松本 勝英

 伝言メモ
 ★毎週毎週ホームページを新しく(火曜日)「インスピレーション」連載
  2月 5日(火曜日)「カテゴリー外競合」
  2月12日(火曜日)「内向きの時代−1」
  2月26日(火曜日)「12感覚論」
  3月12日(火曜日)「30%リアルイノベーション」
  3月26日(火曜日)「やまとことば感覚の時代」
   読んでご意見を「AGORA」までお寄せ下さい。
 ★社内教育プログラム
  「魅力の開発」「カテゴリーナンバー1」「商品開発システムの革新」
  「独自商品の開発」3時間プログラムの開発
 ★PF会「驚きと感動の開発」をテーマに4月25日(木)7時から日本オリ
  エンテーション事務所で
 ★魅力研究会
  12回「嗜好性の開発−嗜好品化による商品の魅力開発論」
  4月19日(金)
  13回「基盤が動く時代の商品開発−人口動態とマーケットの変化を捉
      える」
  5月8日(水)
  詳細は http://www.jorien.com

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 MATSUMOTO・MINERALのバックナンバーは以下のアドレスで
 ご覧になれます。http://www.jorien.com/mineral.html

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・■□■…第61号の内容……………………………………………………‥‥・・
 ■■■ Table of Contents

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 ┛┛┛  『デジタル社会の人間の姿』
 ┛┛┛  『わかる』
 ┛┛┛  『リーナスの法則』
 ┛┛┛  『普段』
 ┛┛┛  『非対称デザイン』
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■『デジタル社会の人間の姿』
   ★解  説
      Aのファイルでこういう社会生活をし、Bのファイルでは家庭生
     活し、Cのファイルでは商売をするというようにファイルを飛びな
     がら活動するようなことになった。こういう状況に人間の脳は何と
     か耐えられるとしても、体はおそらく耐えていけない。人類が知的
     能力を持ったころの行動範囲は恐らく数10〓程度。技術革新によっ
     て行動範囲が広がるにつれて、人間の体が持っているアナログ感覚
     の生活が消え、体はついていけないような状態になっているのでは。
                              多田富雄氏
   ★ミネラル
      身体の回復が重要なテーマです。生命体としての身体、運動体と
     しての身体、変容対としての身体、そして自然回復体としての身体
     感覚の見直しと、対応が必要では。いまのスピードに身体がついて
     いけなくなっています。体のリズムを考えた社会、商品を開発した
     と思っています。   
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■『わかる』
   ★解  説
      「わかる」とは納得することである。身体に届く納得(脳だけの
     納得ではなく)。効率の良さは効率の悪さに通じる。「わからない」
     を明確にし「わかるべきこととはいかなることか」を知り「至るべ
     きゴールの認識」を持つ。「わからない」を探さずに、「わかる」
     ことばかり探したがる人は「わからない」。「わかる」とは、自分
     の外側にあるものを、自分の基準にあわせて、もう1度自分オリジ
     ナルな再構成することである。
                  『「わからない」という方法』橋本治
   ★ミネラル
      「わかっている」という時代から「わかっていない」という時代
     に変わった。何が「わからない」かを明確にすることが「わかる」
     ことにつながる。何が「わからない」かを探しに行こう。
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■『リーナスの法則』
   ★解  説
      ネット社会を変える!?「ハッカー倫理」
     人間の行動の動機づけは歴史的に、「生き残り」「義務」「金」か
     ら「楽しみ」「社会への貢献」のために、進化していくというのが
     リーナスの法則だ。リナックスを開発・成長させたのはもともとの
     意味でのハッカーたち、つまりコンピュータープログラミングの高
     度な技術者。彼らは金儲けのためではなく、おもしろいからリナッ
     クスを作り、世界にネットワークを広げた。
                         2001.6.26 読売新聞 
      ペッカ・ヒマネン(カリフォルニア大学バークレー校客員教授)
   ★ミネラル
      新しいものは楽しいことが原動力になって生まれてきました。農
     耕も牧畜も食料の生産性を高めることから生まれたのではなく楽し
     かったからです。自動車、飛行機も加速の楽しみ、空を飛ぶ楽しみ
     から生まれました、楽しいことをやって新しいことを生み出しまし
     ょう。
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■『普段』
   ★解  説
      普段着、普段食、普段化粧品、普段自動車とは、そして普段ブラ
     ンドとは。 
   ★ミネラル
      普段の生活を充実したいと思っています。普段食べる野菜、米、
     水、衣類、などよいものへの志向が高まっています。普段着として
     のユニクロ、普段食としてのマクドナルドでよいのでしょうか。普
     段が大事です。
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■『非対称デザイン』
   ★解  説
      非対称デザインは、もとは人間の体が、左右非対称(アンシンメ
     トリー)であることから生まれたデザインパターンだが、初めは左
     利き専用のマウスや、ラバー底のパターンを、上下左右で変えたス
     ニーカーなどが目立つ程度だった。ところが最近、SOHO向けのパ
     ソコンデスクや、マニア用に部品の非対称構造を強調した、新型オ
     ートバイ、患者の体型に合わせられる非対称形の医療器具など、一
     見たがいに無関係な分野から「非対称」を売り物にしたデザインが
     登場しているのだ。これまで威嚇性が強すぎるとされた、迷彩模様
     が若い女性の間で大流行。彼女たちは、本来アトランダムで非対称
     な自然界にまぎれこむための迷彩デザインを逆に街で目立つための
     アイテムに変えた。
                         2001.12.7 読売新聞 
         生井英考(共立女子大学助教授・映像史、アメリカ研究)
   ★ミネラル
      今日的閉塞感に無意識のアンチテーゼとして「非対称」のデザイ
     ンがクローズアップされて来たのでは。その非対称の極みが「迷彩」
     では。「非対称」の概念を取り込むことによって、いまの閉塞感を
     打破するコンセプトが生まれてこないだろうか。

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・■□■…「MATSUMOTO・MINERAL」とは……………‥‥・・
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    数年前から新聞、雑誌、本、いろいろな人との話し合い、そして自分
   で考えたことで、いろいろ考えるときの私のマーケティング・ミネラル
   となっているメモです。出所など明記をしなければいけないものも入っ
   ていますが、あるものとないものが入っています。ご了解ください。
   原則として毎月2回(1日と15日)みなさんのメールに投げ込んで行
   きます。触ってみてください。

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・■□■…2002年4月の日本オリエンテーションのご案内………‥‥・・
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    ★PF会「驚きと感動の開発」
     生活DELIGHTの時代です。これからの魅力の開発視点は「驚
     き」「感動」をどう提案するかが重要なテーマです。
     会場:日本オリエンテーション事務所
         文京区西片1−14−13
         都営三田線春日駅5分 丸の内・南北線後楽園駅7分
         TEL 03-5802-4151
         初めての方には地図をお送りします。
     日時:4月25日(木)19時〜21時
     参加費:1,000円(軽食、飲料代)
     申込:4月22日迄にMailTo:pathfinders@jorien.com
    ★第12回魅力研究会
     テーマ:「嗜好性の開発−嗜好品化による商品の魅力開発論」
     4月19日(金)12:30〜16:30
    ★第13回魅力研究会
     テーマ:「基盤が動く時代の商品開発−人口動態とマーケットの変
          化を捉える」            
     期日:5月8日(水)13:00〜17:00
     会場:島根イン青山(12,13回とも)
     費用:21,000円(各回)
     詳細はホームページをご覧下さい。
     お問合せ/お申込:MailTo:webmaster@jorien.com
          
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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第61号 (2002/4/01) (c) 1999 Japan Orientation
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 ┛┛┛ 発行者    日本オリエンテーション 松本 勝英
 ┛┛┛ 問い合わせ  MailTo:webmaster@jorien.com
 ┛┛┛ 登録・削除  MailTo:mineral@jorien.com
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