配信日:2008年09月02日
第219号
8月31日は、66歳の誕生日でした。マーケティングの仕事をしだして、38年になります。
現在、体重は64.5キロ、2年前と比べて2キロ減、体組成計では55歳です。若く表示されるようにアルゴリズムができているのかもしれませんが。血圧は、上が115、下が74で順調です。痛風と喘息の持病がありますが、病気と折り合いをつけて元気です。
9月1日も、朝5時には起きて本を読んだり考え事をしたり、30分のエアロバイクと柔軟体操をしました。毎朝の習慣です。夜飲むことが多いと、朝が貴重な時間になります。
今も、真に役立つコンサルティング、商品開発セミナーができるように、いろいろなことに興味関心を持ち、感動し、少し先と、少し深く考えることをしていきたいと考えています。
時代のフロントランナーでありたいと強く思っています。
■『デザイン重視 長期使用』
★気づき
デザインに力を入れたリサイクル商品が次々に登場。典型例の一つが、スイスのブランド「FREITAG」のバッグ類だ。
トラックの幌、車のシートベルトを再利用して作っている。車の幌は、仮に同じデザインでも経年変化で個体差が必ず生まれる。それを素材にしたバッグは、工業製法によってもひとつずつ異なったものになる。
デザインがおざなりなリサイクル品は、たちまち再び捨てられる。その点では、フライターグのデザインは製品の本来の趣旨を活かすものであるといえる。
デザイン評論家 柏木 博 氏 日経産業新聞 2007.3.14
★コメント
リサイクル素材は、質感、時間感があって、魅力素材です。質感、時間感を生かしたデザインと素材の強さを生かしてみると、新品にはない魅力が生まれるのでは。
マスカスタマイズの視点から見ても面白いのでは。
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■『ネット上の料理で体感』
★気づき
私の研究室では、東京工業大学の中本高道先生が作った嗅覚装置を利用して
「匂いのデザイン」の共同研究に取り組んでいる。その装置はインターネットなどで匂いをデジタル情報として送るためのもので、絵の具のように匂いの混合が自由だ。
一昨年、画面上でカレーライス作りができる料理体験コンテンツを作成した。
モニター上に、料理人目線で鍋が描かれていて、カーソルを使ってまずそこに油をひく。すると、ジュウッという音と同時に油の焦げる匂いがして始まるシナリオ。
ニンニク、タマネギと順に材料を入れると、それぞれの香ばしい香りが音と映像と共に放たれ、遂にはカレーが出来上がる内容だ。
カタチの無いものにもデザインがかかわっていく世界が確実にある。そんなデザインの奥深さに楽しみが増している、今日この頃。
東京芸術大学 長濱雅彦准教授 朝日新聞 2008.5.12
★コメント
私は、テレビでカレー(辛い食べ物すべてです)の番組を見ているだけで、頭に汗をかき、メガネのふちが曇ってきます。視覚情報でも情報量が多くなると、皮膚感覚で感じ取ることができるのかも。無から有をデザイン可能な時代です。
皆さんならどんな展開を考えますか。
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■『売れる「見える化」−揺れるビタミン 納得』
★気づき
工場やオフィスの生産性向上策として脚光を浴びる「見える化」。この可視策を取り入れた商品のヒットが相次いでいる。見せ方は様々だが、消費者の「なぜ?」という問いに明確に答えていることがヒットの秘密だ。
サントリーが売り出した五種類のビタミン入り清涼飲料「カプセラ<ビタミンカプセル>」は見た目に訴えた商品だ。
「目で、口で、飲むビタミンカプセル」とは、カプセラのキャッチコピー。味だけでなく、見て飲んで納得感を高める必要があった」。
日経MJ新聞 2007.3.26
★コメント
機能を感覚要素で確認増幅させることが、実効感の強化にとって必要です。
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■『「養情」で心豊かな国へ』
★気づき
「今の日本に一番欠けているのは人間らしい豊かな情感・感情。人をいじめるのは論理的に良くないということではなく、『恐ろしい』だとか『可哀想』だとか『情けない』だとかという素朴な感情。愛情も含めて日本人の喜怒哀楽のすべての情感の水位がかつてなかったほど低下している」
「ある絵描きの言葉"絵は魂の食べ物"。音楽も文芸も芝居も魂の食べ物。生きていく上で、私たちの心にも栄養やエネルギーとしての食べ物が必要だと思う。そういう意味で、情を養う"養情"が大切でしょう」
作家 五木寛之氏 日経新聞 2006.6.26
★コメント
人間の喜怒哀楽を豊かにしていくことが心の栄養です。現在は、心の栄養不足では。
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■『自然の本質は「脱科学」で』
★気づき
生きものは白か黒かでは理解できません
「最近、脱科学と言うております。自然科学は心とか、美への感受性には付き合わんで、何でも合理でしょ、理でしょ。どこに理だけですむ世界があるのでしょうか。脱科学せな、自然や生きものの面白さは感じ取れんです。生きものの世界は本当は極めて合理的なんです。目的があって進化してきたんです。生物学が利を突き詰めてその考え方を否定して以来、面白さが見えんようになった」
「生きものは白か黒かでは理解できません。白も黒もありという論理、視点が必要です。それが普遍と多様性ということです。白も黒もありというのは結局はごまかしですが、そこに本質があります」
生物学者 京都大学 岡田節人名誉教授 日経新聞 2007.8.9
★コメント
これからは、多様性が重要概念です。多様性は白黒、利の世界では見えてきません。個別で見るといろいろな差異が見えてくるのでは。
日本オリエンテーション主宰 松本勝英
【マイカレンダー】2008年8月19日(火)〜9月1日(月)
8月19日(火)コンサルティング打ち合わせ。次年度商品をどうするかの方針を企業から聞く。午後、転勤のごあいさつで企業の方が来社。高松だと聞き、高松に遊びに行くチャンス到来。夜、企業役員と開発の課題の話と快食。
20日(水)企業の人とコンサルティング打ち合わせ。
21日(木)健康診断。2週間後に結果が出るそうですが、まあまあ大丈夫そうです。
22日(土)ご招待で「ビクター落語会」へ。柳家権太楼「船徳」、入船亭扇遊「不動坊火焔」などを聞く。権太楼「船徳」が楽しめました。
25日(月)セミナーテキスト作り。コンサルティング企画書づくり。夜、企業の方々と、評価、コンセプトの話をした後、新橋のビアホールに飲みに行く。
26日(火)コンサルティング。調査設計のための仮説づくり。
27日(水)企業の人と西麻布「番采亭」快食。デザインの重要性とどのように位置づけるか。
28日(木)「マーケティングだべる会」テーマは「感動をつくる」。ホスピタリティが感動を生み出すのでは。
29日(金)30日(土)31日(日)一人旅。八戸「ばんや」「カボシャール」と、函館の行きつけのてんぷら屋「まつ本」「杉の子」で快食・快飲。地方に行きつけの店を持つと楽しいですよ。
9月1日(月)81歳の元コンサルタントの方と昼食。引き時のタイミングなどの話を聞く。
この2週間はよく飲んでいた感じです。仕事にもっと精を出さなければ。
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第219号(2008/9/2) (c) 1999Japan Orientation
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