1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第312号

配信日:2012年5月15日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第312号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『自動車産業の変化』
      『ヴィレヴァン』
      『方言』
      『アメリカ型経営は正しかったか−株式会社のあり方』
      『「清貧」と「スロー」』

◇伝言
第117回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
6月28日スタート。
サクセスセオリー&イノベーション。商品開発の全てが学べる6日間36時間のセミナーです。
「第13回商品開発車座塾」6月8日9日会津合宿
テーマは“変化をチャンスに、イノベーション思考と行動”です。

2012年5月15日(火)
今日は、『学び合いの場・遊びとマーケティング』があります。カイヨワ(遊びと人間)、ホイジンガ(ホモルーデンス)などの遊びの哲学を参考にして、人間が生き生きと暮らすための遊びの魅力とマーケティングを考えていきます。どんな遊びをしていますか、遊びとは?考えてみてください。遊び・学び・働くことが魅力的商品を創る原動力です。

■『自動車産業の変化』
★気づき
 突然のように車社会が変わった。特別に車を走らせることに意味を見い出したり、どうしてもその車でなければ精神的な飢えを覚えたりすることがなくなった。裾野が広がっている自動車産業の変化がどんな形でどこへ行くかということと、便利で早いことに何よりも価値を見い出してきた人々の心が今後どうなる。幹線道路をかなり走った土地の安いところへ広い駐車場を作り、建物を建てて客を呼ぶビジネスは小売りであれサービス業であれ、苦戦を免れないのでは。すでにその影響は都市を中心とする人口動態に表れていて、小売業の場合だと市街地に近いコンビニだけは最近でも売り上げが伸びている。今回の変化は都市の構造に持続的に働きかける力になるのでは。
辻井喬さん 作家
日経新聞2009.2.20

★コメント
 自動車産業の衰退だけではなく、自動車を取り巻くライフスタイルが変化している。遠くではなく近く、早くではなくゆっくり、価値観を大きく変えていくのでは。
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■『ヴィレヴァン』
★気づき
 「ヴィレヴァン」は「遊べる本屋」と「連想ゲーム」で増殖中。
独自に生み出した陳列方法を「連想ゲーム」と呼ぶ。たとえば、「地球の歩き方」の横に航空会社が世界の音楽を集めたCD、飛行機のプラモデル、米国のホテルにある電話機、トランクなど、「ヴィレッジヴァンガードと世界一周」。LLビーンのアウトドアジャケットにヘミングウェイの文庫本を突っ込み、釣り具を置く(社長菊池氏の編集案)。
朝日新聞2005.6.4

★コメント
組合わせによって新しいマーケットが生まれる実例、遊び心のある組み合わせがいいですね。
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■『方言』
★気づき
 青森県出身寺山修司は「今日では、標準語は政治経済を語る言葉になってしまった。人生を語るのにはもう方言しか残っていない。」グローバル化という世界標準語が妖怪のように地球を席巻する。栄華と便利は幸せと同義語ではない。
朝日新聞「天声人語」

★コメント
 もっと人間らしく。効率、成長だけでは人間は幸せになれない。今の幸せ論が表層だけに終わらないように、人間の幸せを深く考えていかなければいけないのでは。
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■『アメリカ型経営は正しかったか−株式会社のあり方』
★気づき
 岩井克人・東京大学教授は、株式会社は二階建て構造で、2階の部分では株主が会社をモノとして所有し、1階では会社がヒトとして会社の資産を所有しているとみる。アメリカ型は2階部分を非常に強調し、日本型は1階部分を強調し、双方特殊で、普遍である。値段でなく商品の「差」「違い」が利益を生むポスト産業主義の時代に入りつつある今、「差」を生み出すのは会社の1階部分にいる「人」の知恵、アイデアだ。
東京大学 岩井克人 教授
朝日新聞2006.11.?

★コメント
 ひとが価値を生み出す、日本型経営の見直し、深耕化が必要では。
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■『「清貧」と「スロー」』
★気づき
 1992年、中野孝次氏の「清貧の思想」がベストセラーになった。歌聖、西行や俳聖、芭蕉らが範を示しはしたが、世捨て人礼賛論ではない。「か れらは……自己および他己が生きて、あるということを常々その全存在によって感得していた人々」と見ていた。実際、彼らは他者とともにある日常で、権力や金力本位の画一的価値観に左右されない、独自の簡素な生き方を貫いた人といえる。「スローな生き方」が、今は内外で共感を広げている。先人にも現代人にも目立つのは「自然」へのこだわりだ。自身を"自然の一部"とする意識の中で、"個性的な自分"を実現しやすくなるからかもしれない。
読売新聞2007.3.20

★コメント
 脱成長、成熟社会のライフルタイルとみると共感することが多いのでは。
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◆『学び合いの「場」』5月6月の予定
◇「イノベーション力を獲得する」6月1日(金)
「イノベーションのDNA」クレイトン・クリステンセン、ジェフリー・ダイアー、ハル・グレガーゼン著、で言われている、行動スキルを磨くには、をテーマにして話し合いたいと考えています。
◇「感動開発」6月19日(火)
人と・暮らしと・モノとの関係に感動をどう作るか。これからの魅力商品にとって大事な課題です。皆さんの今までの感動体験を持って参加してください。
◇「ウイスキーの愉しみから、官能を考える」6月26日(火)
日本オリエンテーション客員研究員の大西さん(元サントリーチーフブレンダー)と、参加者の皆さんでウイスキーの愉しみを語り合い、官能の魅力を考えたいと思っています。(この回のみ参加費2,000円)

時間:19時〜21時(終了予定、延長あり)
会場:日本オリエンテーション事務所
参加費用:1,000円(サンドイッチ、飲料付き)
申し込みは office@jorien.com

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第312号(2012/5/15) (c) 1999Japan Orientation
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